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容斎歴史画譜 第八 御厩喜三太奮戦ノ図
ヨウサイレキシガフ ダイ8 オウマヤ キサンタ フンセンノズ
作者名
容斎、月斎 (菊池 容斎:画,福井月斎:縮図)
作者名ヨミ
ヨウサイ ゲッサイ (キクチ ヨウサイ フクイ ゲッサイ)
代表明細・シリーズ名称
容斎歴史画譜
落款等備考
制作者備考
青木蒿山堂
印章等
印章注記
時代区分
明治27年
西暦
1894
形態
中判
種別1
木版画
種別2
色摺
種別3
内容1
物語画
内容2
歴史画 人物画 袋付
内容3
御厩喜三太 鬼三太 堀河夜討 弓
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
御厩喜三太は鎌倉時代の勇士で源義経の臣、鞍馬山のふもとに住み、剛力無双で知られた。厩(うまや)のことを司ったため御厩の喜(鬼〉三太と呼ばれた。文治元年の堀河夜討で、義経が頼朝の命を受けた土佐房昌俊に攻められた際に、よく応戦し敵を退散させた。これは堀河夜討での喜三太の奮戦を描いたもので、容斎は浅草寺の絵馬にもこの場面を残している。
堀河夜討の際に、義経の臣・御厩喜三太が弓の弦を張る姿を描いている。喜三太は柱などに弓のはじ【末弭(うらはず)】を当て、もう一方の本弭(ほんはず)を左足の股の内側で支え、左手で弓の握【 (ゆづか)】を持って押し曲げ、口にくわえた弦を本弭に止めようとしている。鎧は胴丸を着けただけで、頭には烏帽子をかぶり、背に矢を入れた箙(えびら)を負っている。背後の暗夜に月明りが屋敷の大屋根と旗をほのかに浮かび上がらせている。喜三太の緊張した表情と、力強く弓を張る様子がよくうかがえる。
容斎は堀河夜討での喜三太の奮戦がお気に入りだったようで、浅草寺の絵馬にもこの姿を描いている。強弓を張る様子がきちんと描写されており、歴史画を得意とした容斎ならではの作品である。
容斎武保の落款
堀河とは京都六条堀河をさし、兄からうとまれた源義経の館があった。
堀河夜討の場面は浮世絵にも多く、豊春、春章、国芳などが描いている。また、幸若舞にもある。
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