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雅遊五節句之内 弥生オサナアソビゴセックノウチ ヤヨイ

雅遊五節句之内 弥生

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作者名 国芳    (一勇斎 國芳/歌川 国芳)
作者名ヨミ クニヨシ   (イチユウサイ クニヨシ/ウタガワ クニヨシ)
代表明細・シリーズ名称 雅遊五節句之内
落款等備考 一勇斎國芳画
制作者備考 若狭屋与市
印章等 版元
印章注記
時代区分 天保10年頃
西暦 1839
形態 大判
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 子ども絵 風俗画
内容2 遊戯画 年中行事絵
内容3 子ども(女子 少女) ひな遊び 五節供(弥生 桃の節供 ひな祭り) 桃 はまぐり 衣装(雪花文) 装飾 ファッション

追加情報

五節供と子どもをテーマにした五枚揃いのシリーズである。江戸時代に公式の式日(祝日)として五節供が定められ、特に上巳(3月3日)と端午(5月5日)は女子・男子の健やかな成長を願う子どもの祝日となった。また、五節供は上長の家に祝賀に行く日とされ、子どもたちも寺子屋やお稽古事の師匠の家に挨拶に伺った後に、祝日を楽しんだ。節句とも書く。
三月(弥生)三日の上巳の節供、ひな祭りである。画面右外のひな段に供える御膳を女の子が用意している。大皿に盛られたはまぐりも運ばれている。満開の桃も供えられている。これから子供たちも祝膳をいただき、ひな遊びを楽しむだろう。国芳が描く娘たちのファッションもすばらしい。花かんざしや水車文様の帯、くくり猿や花柄の着物、特に雪花文の衣装が注目される。雪の大名・土井利(位が著した「雪華図説」を原図とし、この頃はやった新しい文様だ。
五節供は、江戸初期には武家中心の行事であったが、次第に町人にも広がり、さらに子どもにとって楽しい祝日になっていった、五節供の浮世絵からも子宝思想や子どもの健やかな成長を願う江戸の人々に気持ちが読み取れる。絵師の国芳。
・江戸の暦は太陰太陽暦で、現在より一月から一月半ほど後にずれていた。そして正月から春・4月から夏・7月から秋・10月から冬であった。
・この旧暦で、三月三日は大潮に当たり、江戸湾での潮干狩りが始まった。また、雛祭りに供える桃や桜もこの頃満開で江戸市中には花売りの姿が数多く見られた。
・上巳の節供は、古くは人形(ひとがた)に身体の穢れを移して海や川に流したが、次第に雛人形を飾って女子の幸せを願う行事になった。

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