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五色和歌 定家卿 赤
ゴシキワカ テイカキョウ アカ
作者名
芳虎 (錦朝楼 芳虎/歌川 芳虎)
作者名ヨミ
ヨシトラ (キンチョウロウ ヨシトラ/ウタガワ ヨシトラ)
代表明細・シリーズ名称
五色和歌定家卿
落款等備考
錦朝楼芳虎画
制作者備考
和泉屋 市兵衛
印章等
名主2
印章注記
名主:衣笠・濱
時代区分
嘉永頃
西暦
1848-1854
形態
大判
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
子ども絵
内容2
母子絵 美人画 こま絵
内容3
育児 美人 子ども(女子 少女) 手習い(習字 書道) 和歌(定家)
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
五色の和歌にちなんだ揃物。この「赤」は姉と弟だが、青と白は母と子であり
いずれも母子絵の部類に入る。また手習絵でもあり、定家の歌とあわせて
「読み書き 歌の道」の重要性をも説いている。
国芳の門人芳虎の絵で、「幼童諸芸教草」とほぼ同じ構図である。こちらの子どもはもう五、六歳か。折り手本の「源平藤橘」は、名前に使われる字を集めた『名頭』と呼ばれる往来物の最初の字である。折り手本は、白地のものを売っており、家人や寺子屋師匠が必要な字を書いて、子どもに与えた。源平と並べて「春夏秋冬」の字が読める。歌人藤原定家の和歌から、五色にちなんだものを選んで「五色和歌」としたシリーズで、これは赤。左上のこま絵に、紅葉を賞でる定家を入れ、歌は「しぐれつる雲の日かげにそめられてもみじをおろす峯のこがらし」。手習いにはげみ、定家のような歌詠みになることを願っているようだ。姉の着物も源氏香の文様である。なお、このシリーズの青は、玩具の獅子頭をかぶり、髪楽鈴を手に踊り遊ぶ子と、裁縫をしながらやさしく目を注ぐ母の絵だ。
姉から手習を教わっており、家庭での手習絵であり、「読み書き歌の道」の
大切さを説いている。
五色和歌 定家卿
しぐれつる 雲の日かげにそめられて もみじをおろす 峯のごがらし
赤
藤原定家(1162~1241)、鎌倉前後の歌人、「新古今集」の選者
歌集「拾遺愚草」、日記「明月記」を残す。
本絵のバックには紅葉をデザイン化して散らしてある。
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