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江戸砂子子供遊 早稲田蛍がりエドスナココドモアソビ ワセダホタルガリ

江戸砂子子供遊 早稲田蛍がり

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作者名 芳幾  (歌川 芳幾)
作者名ヨミ ヨシイク  (ウタガワ ヨシイク)
代表明細・シリーズ名称 江戸砂子子供遊
落款等備考 芳幾画
制作者備考
印章等 年月改 版元印
印章注記
時代区分 万延元年
西暦 1860
形態 大判
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 子ども絵 風景画
内容2 遊戯画 田園
内容3 遊び(蛍狩) 少年 早稲田 夕闇

追加情報

江戸各地で天真爛漫に遊ぶ子どもを描いた揃物の一枚であり、初夏の楽しみであった蛍狩りだ。蛍は清流にしか育たないが、江戸時代には王子・谷中・隅田川沿岸などが、名所とされた。子どもたちが夢中で蛍を追いかける姿が、躍動感あふれるタッチで描かれている。豊かな自然での、のびのびとした子ども遊びだ。この絵は早稲田であり、幕末当時の田園風景が広がる江戸郊外の情景描写としても興味深い。
日の落ちた小川のほとりで、三人の男の子が蛍を追っている。左の子は裾の乱れも気にせず団扇をふりかざし、中の子は諸肌脱ぎで竹竿を使っている。竹は先端だけ葉を残して、蛍を捕りやすくしてある。右の子は草むらの蛍を、団扇で押さえようとしている。手前には虫籠が置いてあり、すでに捕った蛍の光が見える。左手には巨木が茂り、蛍の舞う彼方には明るい村落と黒い森が見えている。夕闇迫る田園風景を、陰影をつけて巧に表現してある。
子どもたちが恵まれた自然の中でのびのびと遊び楽しむ姿を、見事に捉えた作品であり、蛍狩りの様子がよく伺える。場所が早稲田と明示されているのも貴重で、幕末の早稲田の自然環境を如実に示している。夜の田園風景を描写した作品としても優れている。

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