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源平打毬合戦双六
ゲンペイダキュウカッセンスゴロク
作者名
国郷 (哥川 國郷/歌川 国郷)
作者名ヨミ
クニサト (ウタガワ クニサト)
代表明細・シリーズ名称
源平打毬合戦双六
落款等備考
哥川國郷画
制作者備考
和泉屋 市兵衛
印章等
年月 改
印章注記
巳八
時代区分
安政4年8月
西暦
1857
形態
大判4枚帖
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
ゲーム絵
内容1
絵双六
内容2
ゲーム絵 騎馬打鞠(鞠)
内容3
源平合戦 打鞠 騎馬 ほら貝 御前試合 双六
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
打毬を双六にしたもの。打毬とは、二組の騎馬に分かれ、毬杖で毬鞠をすくって自分の毬門に投げ入れてその数を競うゲームである。平安時代に中国から伝わり、一時すたれたが、江戸時代に八代将軍吉宗が馬術として奨励、各藩にも広まった。庶民の子どもは徒歩で行った。打毬は子どもたちにも人気があったと見え、武家の子どもが打毬をする浮世絵「子供あそび」(公文蔵)もある。
下段中央では、三人の武者がほら貝を高らかに吹き鳴らして、試合開始を告げており、左右から騎馬が入場している。会場には、竹矢来が組まれている。上段は試合が終わったあとの表彰式の場面である。試合は御前試合として行われ、天幕の下には礼服の大名が座り、家臣によって、勝者に褒美が渡されている。背後には笹りんんどうの馬印、吹き出し、旗、幟が立ち並び、どうやら勝者は源氏のようだ。敗者の平氏方(左側赤丸印の陣笠)は馬を降りて控え、勝者の源氏方(右側)は騎乘のままである。中段は枡目で、采の数に従って下から上へと駒を進め、ゴールを競う。
馬は今日の自動車に当たり、馬術とも子どものあこがれであった。打毬(鞠)も人気があったからこそ双六になっている。公文は打毬に関する代表的な二種類の絵双六、それに浮世絵「子供あそび」、おもちゃ絵「新製馬乘づくし」と揃えている。
遊び方
「回り双六」と同じように、采の数だけ進むが、回りながら進むのでなく、直進である。
・打毬は、明治維新以後は急速におとろえ、現在も続いているのは宮内庁、八戸市、山形市の三カ所のみになっている。
・二組に分かれての競技は、源平合戦になぞらえて行われることが多く、打毬も同様である。源氏は白い毬(鞠)を、平氏は赤い毬を自陣の門に投げ入れた。
・図のような馬による打毬を「騎馬打毬」、徒歩による打毬を「徒打毬(徒土打毬)とも呼ぶ。
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