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渋谷金王丸昌俊早打之図 シブヤコンオウマルマサトシハヤウチノズ

渋谷金王丸昌俊早打之図 

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作者名 二代 豊国 (二代 歌川 豊國/三代 歌川 豊国)
作者名ヨミ 2ダイ トヨクニ (2ダイ ウタガワ トヨクニ/3ダイ ウタガワ トヨクニ)
代表明細・シリーズ名称 渋谷金王丸昌俊早打之図
落款等備考 國貞改 二代豊國画
制作者備考
印章等 版元
印章注記
時代区分 天保頃
西暦 1830-1844
形態 大判
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 子ども物語絵
内容2 武者絵 英雄豪傑
内容3 義経記 常盤御前 今若丸 乙若丸 牛若丸 渋谷昌俊

追加情報

源義朝が平治の乱で平家と戦い、愛妾・常盤は今若・乙若・牛若の三人を連れて身を隠す。そこへ渋谷昌俊が義朝公が討たれたことを馬を飛ばし、早打ちで知らせにかけつけた場面である。
左の武者が、義朝の死を知らせる渋谷昌俊で兜をぬいでいる。左で使者を迎えるのが常盤で、背後に乙若(次男・範頼)がいる。中央左が長男の今若(頼朝)で、お付の女性に抱かれているのが牛若(義経)である。前方には、曲げ輪っぱの火鉢と炭箱が置いてある。背後には几帳を垂らしてある。
牛若丸(義経)の浮世絵は数多く見られるが、幼児三人が常盤と逃亡中に父の死を知らされるこの場面は少なく貴重。
澁谷金王丸昌俊早打之図
義経記抜書
常盤御前は、義朝公のたよりをまちわび玉ふに、平治二年正月五日明かた、金王丸馬をはやめてはせ来たり。さてもわか君は尾張のくに智多郡のまのうつみにくたり給ふに、をき田の庄司がもとに、としをこへたまひしに、庄司忠宗、心かはりにて、其子四郎景宗とはかり、この三日のあかつきにかうのとのをはしめ、かまだ政清その外ろうどうもみなうたれぬと申せば、ときはゝさらなり、いとけなきひと  にいたるまてかなしみ玉ふに、あ
はれなり。
(小泉吉永氏翻刻)

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