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西遊記西天竺経文取之図/西遊記西天竺経文取之圖
サイユウキニシテンジクキョウモントリノズ
作者名
暁斎 (河鍋 暁斎)
作者名ヨミ
キョウサイ (カワナベ キョウサイ)
代表明細・シリーズ名称
西遊記 西天竺経文取之図
落款等備考
制作者備考
印章等
年月改 版元
印章注記
時代区分
元治元年
西暦
1864
形態
大判3枚続
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
物語絵
内容2
中国(白話) 風刺画
内容3
西遊記 玄装三蔵 孫悟空 猪八戒 金角 悟空の分身 観音 太白星
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
「西遊記」は高僧・玄装三蔵が唐の初め頃に仏典を求めてインド(天竺)へ行き、多くの危難に会いいながらも、帰国した史実をもとに生まれた通俗小説。
明の時代に、三人の従者(孫悟空・猪八戒・沙悟浄)が妖怪たちを相手に大活躍する波瀾万丈の物語となった。「水滸伝」などとともに中国四大奇書の一つとされ、江戸時代に日本でも広く読まれるようになった。
孫悟空たちが、金角・銀角という妖怪と闘う場面である。中央に紅い法衣の三蔵法師が立ち、それを守るように如意棒を持つ孫悟空がいて、口から分身をはき出し、妖怪に襲いかからせている。左上に、キンカク大王の上半身が描かれ、その前には日本の武士のような人物がいる。画面の右側には、沙悟浄(本来は河童だがここでは大入道)と猪八戒(本来は豚だがここでは象)が武器を手に控えている。空からは「くわんぜおん(観音)」と「太白星」が三蔵法師を見守っている。
絵師の河鍋暁斉は狩野派も学んでおり、幕末・明治に大活躍する。妖怪画も得意とした暁斉だけに、孫悟空の大活躍を大人も子どもも楽しめる場面にまとめている。
妖怪の中に武士を登場させ、幕末の世相を風刺した作品でもあると思われるが、具合的には何を風刺しているかは不明。
暁斉はこの元治元年に「狂斉百狂 どふけ百万編」も描いている。
明治になって狂斉名での風刺画がとがめられ、暁斉と改めた。
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