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相馬の古内裏 〔後摺〕
ソウマノフルダイリ 〔アトズリ〕
作者名
国芳 (一勇斎 國芳/歌川 国芳)
作者名ヨミ
クニヨシ (イチユウサイ クニヨシ/ウタガワ クニヨシ)
代表明細・シリーズ名称
相馬の古内裏 〔後摺〕
落款等備考
一勇斎國芳画
制作者備考
印章等
印章注記
時代区分
弘化頃 ※後摺
西暦
1844-1848
形態
大判3枚続
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
物語絵
内容2
英雄豪傑 化け物 妖怪
内容3
骸骨 滝夜叉 荒井丸 大宅太郎光圀 古内裏
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
滝夜叉とは平将門の娘であり、将門亡きあと弟とともに源家への復讐を企て、さまざまな妖術を使って活躍する。この古内裏とは平将門が下総猿島郡に築いた内裏の廃屋で、ここに来た源家の勇士・大宅太郎光圀と滝夜叉姫が対決している。物語は山東京伝の『善知安方忠義伝』(うとうやすかたちゅぎでん)によっているが、数百の骸骨が登場する場面を、巨大な骸骨で表現している。
左に巻物を手に立つ美女が滝夜叉姫であり、中央には荒井丸を太刀で押さえつける大宅太郎がいる。滝夜叉姫は妖術を使って、巨大な骸骨を大宅に向かわせている。この骸骨は解剖学的にかなりの精度で描かれているが、何を参考にしたかはまだ解明されていない。荒れ果てた古内裏の夜の無気味な感じをよく表現している。
滝夜叉姫の物語に題材をとりながら、武者絵の名手、国芳は巨大な骸骨を登場させ、迫力ある場面を構成している。国芳の代表作の一つである。
相馬の古内裏
相馬の古内裏に将門の姫君・滝夜叉、妖術を以て味方を集むる。大宅太郎光圀、妖怪を試さんと爰(ここ)に来り、竟(つい)に是を亡ぼす
(小泉吉永氏翻刻)
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