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怪童丸元服之図/怪童丸元服之圖
カイドウマルゲンプクノズ
作者名
芳艶 (一英斎 芳艶/歌川 芳艶)/賀・鶴亭 秀賀/文
作者名ヨミ
ヨシツヤ (イチエイサイ ヨシツヤ/ウタガワ ヨシツヤ)・カクテイ シュウガ
代表明細・シリーズ名称
怪童丸元服之図
落款等備考
一英斎芳艶画
制作者備考
印章等
年月改 版元 彫
印章注記
酉 改 彫安刻刀
時代区分
文久元年
西暦
1861
形態
大判3枚続
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
子ども物語絵
内容2
金太郎
内容3
源頼光 渡辺綱 怪童丸 坂田金時(金太郎) 元服 平井保昌 碓井貞光 ト部季武 鳥帽子 霊芝
富士山
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
源頼光が上総での任を終えて京に戻る途上、足柄山で雲気を感じ英傑のいるを知って渡辺綱を派遣、金太郎を見い出す。本図は、金太郎(怪童丸)が、頼光に召されて元服式を上げ、主従の盟約を結び、四天王の一人となる場面である。「前太平記」に書かれた、坂田金時が頼光の臣となる由来を描いたもの。
右手の上段の間に源頼光が朝服姿で座し、左手では碓井貞光の指導を受け、坂田金時(公時)が太刀を拝領している。画面中央には平井保昌が、右手前にはト部季武と渡辺綱がいる。綱は瓶子(へいし)を持ち、三方には盃が載せてある。これから主従の契を交わすところだ。そばには州浜台に瑞草である霊芝を飾り、奥には松も飾ってある。
手前の三方には、元服でかぶる鳥帽子が用意されている。この元服式で幼名・金太郎を廃し鳥帽子名・坂田金時となる。背後には、富士がそびえ、松に鶴が舞っている。
「前太平記」の記述に従って、金太郎(怪童丸)が源頼光のもとで元服し、四天王の一人となる場面を見事に描いている。同じ場面を美人見立絵にした歌川豊国「金太郎元服の儀」も公文で所蔵しており、両作品を対で楽しめる。
怪童丸元服之図
主馬佑坂田公時は、其出所をしらず。或説に、往昔、東海道足柄の山中に一奇童あるに、其心強にして怪力あり。故に、怪童丸といふ。嘗て母、赤竜と契ると夢視て孕む所といふ。然るに源頼光朝臣、時に上総の太守たりしが、任果て帰洛有んとする節(とき)、予(かね)て此奇童有ことを知(しろ)し召(めす)に 依て、渡辺綱を以て是を召し、直様(ただち)に首服を加えて、従僕と做し玉ふに、強勇其右に出るものなく、屡の軍功挙て数え難し。是なん頼光四天王の随一なるが、後年に至り、頼光朝臣逝去の後は、飄然として館を出るに、更に其去所を知らずと言り。
鶴亭秀賀暗記
(小泉吉永氏翻刻)
本図に登場する武将のうち、渡辺綱・碓井貞光・ト部季武に坂田金時(公時)を加えた四人が頼光の四天王である。
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