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羽衣ハゴロモ

羽衣

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作者名 春扇    (可笑斎 春扇/勝川 春扇)
作者名ヨミ シュンセン  (カショウサイ シュンセン/カツカワ シュンセン)  
代表明細・シリーズ名称 〈羽衣〉
落款等備考 可笑斎春扇画
制作者備考
印章等
印章注記
時代区分 文化頃
西暦 1804-1818
形態 大判
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 物語絵
内容2 伝説 羽衣伝説 おとぎ話
内容3 天女 唐服 ひだ飾り 天衣 宝冠 羽衣 漁師 三保の松原

追加情報

羽衣伝説の一つで、駿河の三保の松原で漁師が松の木にかかった羽衣を発見、現れた天女の願いを聞き入れて羽衣をもどしてやる。天女はそのお礼に松原で見事ね舞曲を舞って天に上る。これは謡曲「羽衣」によって広く普及し、浮世絵伝説画ともなった。
左に立つ天女は宝冠をかぶり、唐服をまとっている。唐服の袖にはひだ飾りがあり、黒田日出男氏はこれこそ異界性を示す記号だと述べている。さらに帯状の長い天衣(てんね)を着けており、異界(天)からの来訪者であることを示している。右に座っているのは漁師で腰蓑を着けている。天女は左手を漁師に差し出し、羽衣を戻してくれるよう頼んでいるところだ。背後の老松には翼を着けた羽衣がかかっている。天女と漁師の足元には波が打ち寄せ、ここが海岸であることを示している。
羽衣伝説にはさまざまなタイプがあるが、これは謡曲(能)で知られる三保の松原の伝説である。江戸後期にはこの伝説がよく知られ、広重も「東海道五十三対江尻」で、昇天する天女を描いている。江戸時代に好まれた「龍宮の乙姫」など、異界との交流を示す伝説の代表作の一つである。
絵師の勝川春扇は号を可笑斎・登龍斎と名のり、勝川春英の門人。文化三年から春扇の画名を使い、美人画を得意とした。文政三年には二代春好を襲名し、風景画や挿絵で活躍したが、その後陶器の上絵描きに専念したとされる。公文では「浦島太郎と乙姫」、「松たけ狩り」がある。

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